ブログやホームページを運営されている方であれば、一度は「DNSレコードの設定」や「ネームサーバーの変更」に関わった経験があるのではないでしょうか。
DNS設定を変更すると、早ければ数十分で反映されますが、長いと72時間ほどかかることもあります。
その間、古いサイトの情報が表示されたり、新しい情報が反映されなかったりと、思うように動作せずやきもきする場面も多いはずです。
今回は、そうしたときにDNSの伝播状況をチェックできる便利なツール「DNS伝播チェッカー(Nslookup Tool)」について、使い方や活用のポイントをわかりやすくご紹介します。
しかも、このツールは日本語にも対応しているため、誰でも簡単に使える点が大きな魅力です。
DNSとは
まずは、基本となる「DNS」について簡単におさらいしておきましょう。
DNSとは「Domain Name System(ドメインネームシステム)」の略で、ドメイン名とIPアドレスを対応させる仕組みのことです。
IPアドレスは数字の羅列(例:192.0.2.1)のため、人間には覚えにくいですが、ドメイン名(例:example.com)であれば覚えやすく、利用しやすくなっています。
ウェブサイトを閲覧する際、DNSはこのドメイン名から正しいIPアドレスを引き出し、ユーザーのブラウザに正しいサーバー情報を提供する重要な役割を担っています。
参考サイト
https://www.onamae.com/option/dnsrecord/
DNS伝播チェッカーの使い方
それでは、DNSの伝播状況をチェックできる「Nslookup Tool DNS伝播チェッカー」の使い方を見ていきましょう。
ドメイン名の入力

まず、DNSの伝播状況を確認したいドメイン名を画面上の赤い枠で囲まれた入力ボックスに入力します。
レコード種別の選択
次に、確認したいDNSレコードの種類を選びます。
選択肢には以下のようなレコードがあります。
- Aレコード(IPアドレス)
- TXTレコード(テキスト情報)
- MXレコード(メールサーバー)
- CNAMEレコード(別名指定)
調べたいレコードを、入力欄の右にあるプルダウンメニューから選びましょう。
サーチの実行
レコード種別を選んだら、「サーチ」ボタンをクリックします。
すると、世界中の主要DNSサーバーにおける伝播状況が地図付きで表示されます。
筆者が自分のブログで試したところ、世界的には完全に伝播していなかったものの、日本や中国など一部の国では反映されており、サイトの表示に支障はありませんでした。
どんなときに使うべきか
このツールが役立つのは、主に以下のようなタイミングです。
- サーバー移転後に、サイトが正しく表示されているか確認したいとき
- ネームサーバーを変更して、反映されたかどうか確かめたいとき
- DNSレコード(A、MX、TXTなど)を編集した後、各国のサーバーで浸透しているかを確認したいとき
特に、日本国内のDNSサーバーに反映されていれば、国内ユーザーにはサイトが正常に表示される可能性が高く、確認作業の助けになります。
まとめ
DNSの設定変更は、サイト運営において避けては通れない作業のひとつです。
DNSの伝播には時間差があるため、反映状況を視覚的に確認できる「DNS伝播チェッカー(Nslookup Tool)」は非常に便利な存在です。
ネームサーバーの切り替えやサーバー移転の際には、ぜひこのツールを活用してみてください。
以上、DNSレコードの反映を確認できるDNS伝播チェッカーついてのご説明でした。
最後までお読みいただき、ありがとうごさいました。