今回は、「note(ノート)」の始め方について、初心者の方にもわかりやすくご紹介していきます。
「noteってなに?」と思われる方もいるかもしれませんが、この記事を読み進めていくうちに、少しずつその魅力や活用方法が見えてくるはずです。
まずは、参考までにnoteの公式サイトをご紹介します。
noteとは
noteは、2014年4月にリリースされた日本発のクリエイター向けWebサービスです。
ブログのように記事を書いたり、Twitterのようにつぶやきを投稿したり、写真や動画をシェアすることもできる、SNSとブログの中間のような特徴を持っています。
動画名:【公式】noteとは
noteの主な特徴
- 記事を有料販売できる(クリエイター支援にも活用可能)
- SEOに強い傾向がある(ドメインパワーが高いため)
- デザインや操作性がシンプルかつ直感的
- HTMLやCSSなどの知識が不要
- 誰でも簡単に情報発信を始められる
たとえば、自分のアイデアを誰かに届けたいと思っても、通常ならホームページを自作するにHTML/CSS/JavaScriptなどの知識が必要です。
しかし、noteならアカウントを作成してすぐに投稿を始めることができます。
一方で、noteにはいくつかのデメリットもあります。
たとえば、多機能である分、ページの読み込みがやや重く感じることがある点は注意が必要です。
noteで投稿できる主なコンテンツ
noteには、以下のような種類の投稿機能があります。
目的に応じて使い分けることで、より効果的な情報発信が可能になります。
テキスト(記事)
- 一般的なブログ記事のように、文字ベースで自由に執筆ができます。
- 写真・動画・URL・Amazon商品リンクなどを挿入可能。
- 構成次第でSEO対策にもなり、集客ツールとしても活用できます。
つぶやき
- 140文字以内の短文投稿。
- 画像は1枚まで添付可能。
- Xのような手軽さで、日々の気づきや思いつきを発信できます。
- URLを貼ると自動でリンクになるため、他サービスへの導線としても活用できます。
画像
- 画像1枚とタイトル、最大255文字の説明文を投稿できます。
- ビジュアルが先に表示されるため、視覚的なインパクトを狙いたい時に有効。
- URLを貼ると画像にリンクボタンを付けることができます。
音声
- 最大5分までの音声を録音・投稿可能(マイク使用)。
- タイトルやサムネイル画像、説明文を添えることができます。
- 他の投稿と異なり、音声データのダウンロード可否を設定可能です。
動画
- YouTubeまたはVimeoの埋め込み動画が可能。
- 動画にタイトルと説明を追加して投稿できます。
- こちらもURLリンクボタンを添付できます。
noteのアカウントの作成方法
アプリのインストール
まず、iPhoneのApp Storeから「note」アプリをインストールします。
アプリページの赤枠で囲われた入手のボタンをタップしてください。

すでにインストール済みの場合は開くと表示されますので、そちらをタップしてアプリを起動しましょう。
新規アカウント登録
アプリが起動したら、画面右下にあるアカウントメニューをタップし、会員登録を選択します。

次に、以下の情報を入力しましょう。
- note ID(ユーザー名)
- メールアドレス
- パスワード
すべて入力できたら登録ボタンをタップしてください。
これだけで、noteのアカウント作成は完了します。
※登録前に「ご利用規約」や「プライバシーポリシー」に目を通しておくと、より安心して利用できるでしょう。
初期設定(スキップも可能)
登録直後には、興味のあるジャンルを選択したり、noteがピックアップする人気クリエイターをフォローするなど、アカウントの初期カスタマイズ画面が表示されます。
この設定はスキップ可能なので、後からゆっくり好みに合わせて変更することもできます。
メール認証を忘れずに
アカウント登録時に入力したメールアドレス宛に、認証メールが届きます。
メールを開き、記載されているリンクをクリックして認証手続きを完了しましょう。
この認証を済ませることで、正式にnoteの全機能を利用できるようになります。
さらに詳しく知りたい方には、note公式の解説動画もおすすめです。
動画名:動画名:noteアカウント(note ID)の新規登録 – noteをはじめる / noteの使い方【公式】
noteアカウントの設定
noteでは、ユーザーごとに「クリエイターページ」が用意されており、フォロワー数や公開した記事などを一覧で確認できる仕組みになっています。
クリエイターページのカスタマイズ
クリエイターページとは、あなた自身の「note上のホームページ」のようなものです。
ここでは、公開した記事、フォロワー数、プロフィールなどを閲覧できます。
筆者のクリエイターページ例:https://note.com/saborigohann
プロフィールの編集方法
クリエイターページ右上にある【設定】ボタンから、次の内容を編集できます。
- クリエイター名(表示名)
- 自己紹介(140文字以内)
- プロフィール画像
- ヘッダー画像
自己紹介欄にはURLも記載でき、リンクボタン化されるため、他SNSへの誘導や自己ブランディングに活用しやすいのが特徴です。
プロフィール作成のコツ
- オリジナリティを出す:
文章やビジュアルを工夫し、自分らしさを表現しましょう。 - シンプルかつ分かりやすく:
訪問者にすぐに伝わるよう、明確なメッセージを意識しましょう。
時間に余裕があるときに、じっくり考えて作成するのがおすすめです。
note IDの設定と重要性
noteでは、登録時に設定したnote IDが、あなたのクリエイターページや各投稿のURLに反映されます。
たとえば筆者の場合
- クリエイターページURL
https://note.com/saborigohann - 記事URL(一例)
https://note.com/saborigohann/n/ndb148d7b0c26
このように、note IDはURLの一部となるため、安易に決めると後悔する可能性も。
できるだけシンプルかつ覚えやすいIDを設定することを強くおすすめします。
※なお、アカウント設定画面からnote IDは後から変更可能ですが、頻繁な変更は避けた方が無難です。
アカウント設定でできること
クリエイターページ設定とは別に、アカウント設定ボタンからはさらに詳細な管理が可能です。
主な設定項目
- ソーシャル連携(X(旧Twitter)連携など)
- メール通知設定
- カード情報管理
- 購入履歴確認
- 収益受取口座の登録
noteでは記事の購入・販売機能もあるため、収益を得る予定がある場合は、銀行口座情報の登録を済ませておきましょう。
また、通知設定をカスタマイズすることで、受け取りたい情報だけを適切に管理できます。
「お礼メッセージ」の設定
noteには、フォローや「スキ」をしてくれた読者に向けて、自動で表示されるお礼メッセージを設定できる機能もあります。
例えば:
- フォローしてくれた方に「フォローありがとうございます」
- 「スキ」してくれた方に「いいね嬉しいです!また読みに来てください!」
このように、自作のメッセージをいくつか登録しておけば、ランダム表示されるため、読者との距離感をぐっと縮めることができます。
ちょっとした心遣いが、ファンの増加にもつながりますので、ぜひ工夫してみてください。
さらに理解を深めたい方は、公式動画も参考にしてみてください。
動画名:noteに登録したらはじめにやること
noteのメンバーシップとは

noteメンバーシップとは、「クリエイターが、自分のファンや読者と直接つながるための有料・無料のサブスクリプション型サービス」のことです。
簡単に言えば、クリエイター(記事を書く人・作品を出す人)とファン(読者)が、定期的に支援や交流できる仕組みです。
たとえば、あなたがnoteで記事を書いているとしましょう。
その読者が「この人を応援したい」と思ったときに、メンバーシップに加入してもらうことで、
- 毎月決まった金額を受け取れる(サブスク支援)
- メンバー限定の記事を配信できる
- 限定のコミュニティ(グループチャット)を運営できる
といった形で、より深い関係を築くことができるわけです。
具体的に何ができるのか?
noteメンバーシップに参加・開設すると、以下のことが可能になります。
機能 | 内容 |
---|---|
月額会費の設定 | 月額料金を自由に設定できる(無料にもできる) |
メンバー限定記事の投稿 | メンバーだけが読める特別な記事を書ける |
メンバー限定コンテンツ配布 | PDF、画像、音声、動画ファイルなどを限定公開できる |
メンバーとの交流 | コメントやチャット機能で、メンバーとクローズドなやり取りができる |
入退会管理 | 誰がメンバーか、いつ入ったかなどを管理できる |
メンバー向け特典の設置 | オリジナル特典(割引・先行公開・限定商品販売など)を設定できる |
つまり、単に「記事を売る」だけでなく、ファンクラブのような仕組みを、note上に簡単に作れるわけです。
noteはマガジンが作れる
noteの「マガジン」とは、複数の記事(投稿)をひとつにまとめて管理・公開できる機能です。
イメージとしては「雑誌」や「本」のようなもので、テーマごとに記事を整理したり、特定の読者に向けたコレクションを作ったりできます。
たとえば
- 「旅行記まとめマガジン」
- 「マーケティングノウハウ集」
- 「エッセイシリーズ」
- 「連載小説」
のように、複数の記事をテーマ別・目的別にまとめて読んでもらいやすくできる、というわけです。
マガジンの主な特徴
- 自分の記事も、他人の記事も入れられる
- 自分が書いた記事はもちろん、他のクリエイターの記事も追加できるのがポイントです。
- たとえば「おすすめマーケティング記事まとめ」マガジンを作り、自分の記事+他人の良記事を並べる、ということも可能です。
- 有料マガジンも作れる
- 記事単体で売るのではなく、「マガジン単位」でまとめ売りすることもできます。
- たとえば「10本まとめて1,000円」といった売り方ができるので、単価を上げやすい仕組みになっています。
- 読者の回遊を促せる
- 1つの記事を読んだ人が、そのマガジン内の他の記事にも興味を持ち、どんどん回遊してくれる効果があります。
- つまり、「記事単体」より「シリーズ感・まとまり感」が出るため、滞在時間や読者との接点が増えやすくなるのです。
- 自由にタイトル・説明文を付けられる
- マガジンにはタイトルと説明文を設定できるため、コンセプトを明確に伝えられます。
- これにより、読者が「何のためのマガジンか」を直感的に理解しやすくなります。
noteとブログの違い
項目 | note | ブログ |
---|---|---|
開設の手軽さ | アカウント登録だけですぐに開始可能 | サーバー契約・ドメイン取得・設定が必要な場合あり(特にWordPress) |
デザインの自由度 | ほぼ統一デザイン、カスタマイズ不可 | テーマ選択・CSS編集など自由自在 |
集客力 | note内の「おすすめ」などからアクセスが期待できる | 自力でSEO対策、SNS発信が基本 |
主な収益化手段 | 記事の有料販売(コンテンツ販売型) | 広告収入・アフィリエイト収入(流通型ビジネス) |
運営コスト | 無料(有料プランあり) | 原則サーバー代、ドメイン代が必要 |
規約の縛り | note側の利用規約に従う必要あり | 基本的に自分のルールで自由に運営可能 |
それぞれ向いている人
noteが向いている人
- すぐに発信を始めたい
- 難しい設定やデザインはしたくない
- 自分の商品(記事、イラスト、動画など)を売りたい
- コミュニティや他クリエイターとのつながりを持ちたい
ブログが向いている人
- 自由にサイトをカスタマイズしたい
- 長期的に自分のメディア資産を育てたい
- SEO(検索エンジン対策)を重視して集客したい
- 広告・アフィリエイトで収益化を目指したい
noteアカウントが無くてもできること
項目 | アカウント無しでできるか | 詳細 |
---|---|---|
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以上、noteについてのご説明でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。